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タロット部:吊るされた男

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先月はついに「2枚描く」宣言をすっとばしてしまった。
しばらく体調が良くなくてですね。まあいろいろ起こるのはいつものこととはいえ、ちょっとぼーっとしてしまいました。反省。
で、重たい腕を動かしてなんとか描いたのがこのカードです。
よりによって吊るされた男。

前回のカードを描き終えた頃がMotley Crue来日直前で、今回のツアーで復活させた「回転ドラム」の進化版「コースタードラム」を急遽来日公演で使うことになったというニュースが流れて来たんです。
死ぬ程見たかった!!!!!!
それがどういうものかといいますと、映像でみたほうがわかりやすいかな。

Tommy Lee on ‘The 360′ – Motley Crue in Dallas 2011

もうね…トミーったらなんてバカで素敵なの…。
80年代に初めて登場した回転ドラムは前にせり出して来て鉄棒みたいにぐるぐる回るタイプだったけど、今回のはバカもデザインもずっと洗練されてますね。
で、このイメージで吊るされた男を描きたいなあと思うにいたった訳です。単純!
12番目のこのカードは占星術では海王星に対応していて、自己犠牲や奉仕、試練がテーマ。自ら吊るされる状況を喜んで受け入れるイメージがトミーとだぶったんですよねえ。

描くにあたって、トミーがモデルなんで仕方ないんですけど顔や体型がどうしても彼になってしまい、そこから離れるのが大変でした。結局「トミー→博多大吉→バナナマン設楽→コレ」という遍歴を辿ることに(※全員好き)。
人の顔難しいいいいいい!毎回ここで苦労しますわ〜。
全体的にはホーリーさとバカっぽさの融合を目指したんですけど思ったように描けなくてツライ…。描けば描く程落ち込むのであった。
できたら今年中にあと1枚描きたいなあ(棒読み)。

Edited: 12月 6th, 2011

モールス

Let Me In:2010年 アメリカ
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郊外の団地に母親と2人で暮らす12歳のいじめられっこオーウェン。彼は冬のある日、となりの部屋に1人の少女アビーと父親と思われる男性が越してくるのを見る。中庭のジャングルジムでアビーとオーウェンは知り合い、アビーに惹かれていったオーウェンは壁を通してモールス信号で秘密のやりとりをするようになる。
彼らは世界から隔絶された2人だけの絆を強めていくのだが、街では奇妙な猟奇殺人が起きていた。
アビーにクロエ・グレース・モレッツ、オーウェンにコディ・スミット=マクフィー。監督はマット・リーヴス。

オリジナル「ぼくのエリ 200歳の少女」の存在は知ってはいましたが(未見)、ほぼ前情報無しに観に行って
「ひゃああああこれホラーだったの…!?」
とビビる始末。そしてとても悲しいストーリーでした。
吸血鬼ものに普段からあまり魅力を感じないもんで「インタビュー・ウィズ・バンパイア」くらいしかみた事がないんですよね。
そしてこの映画も設定が80年代初期(正確には83年)。TVでレーガン大統領の演説「悪の帝国」が流れ、ドラッグストアの店員はボーイ・ジョージのコスプレ、手にはルービックキューブ。
パンフレットには、映画冒頭で流れるレーガンの「アメリカこそ正義!」な演説に意味があり、今の「どうしてこうなった」的なアメリカを自虐的に描いている、というような事が書かれていました。
先日「アザー・ガイズ〜俺たち踊るハイパー刑事」をみたんですけど、意外な事にこっちもマッチョ批判の話でした。本当にこういう時代なんだなあ…としみじみしてしまいます。

オーウェンが世界にひとりぼっちだと思っても当然だと思えるヘビーないじめと離婚協議中という気を使う家庭環境。そこへひとりぼっち感バリバリのアビーが現れて仲良くなってしまったら…しかも自分を守ってくれたりしたら…。
やっぱり絶望的な今の世界を捨ててバンパイアの彼女を選んでしまう気がする。
アビーもオーウェンを喜ばせる為に食べられないものを食べてみちゃったり、許可がないと入れない部屋にはいってみて死にかけたりと(バンパイアが部屋に入るには許可が必要)、かなり無理してがんばってるのも切ない。
アビーと一緒にいた男性は後半で父親ではないと分かるのだけど、彼はアビーを守るためだけに生きてきて、いつでも自害できる用意をして出かけて行く人生だった。最後は自分自身までも与える彼。それはもしかしたらオーウェンの未来かもしれないんだよね…。

アビーがバンパイアだと知ったオーウェンが父親に電話をして、
「この世に悪は存在するの?」
と泣きながら尋ねるのはキリスト教的だなあと思いました。西洋ではバンパイア=悪なんですよね。
原題の”Let Me In”を考えると重い。
オリジナルや原作も気になっているのですが、個人的に虐待系の描写があるとみれない&読めないので困っています。うーんどうしたものか。
それと、やっぱり”TIME”はいい曲!カルチャー・クラブで一番好きです。

>> モールス Official Site

Edited: 9月 7th, 2011

Master Of Puppets 2010 ?

あけましておめでとうございます。2010年。なんて SFっぽい数字…歳も取るわけだ。
新年初投稿はMIKIO SAKABEの2010年S/S コレクションより。

mikioakabe

これって…。

MasterofPuppets

これですよね。メタリカ86年発表のアルバム、Master Of Puppets。
コレクション画像その他や詳細はこちらのFashionsnap.comからご覧下さいませ。

数年前もNUMBER (N)INEのコレクションテーマがアクセル・ローズだったり、森メタルから森ガールが生まれたりしてますけど(嘘)、リアルタイムでその音楽を通過してる側としてはなかなか複雑な思いです。
だって、制作側がモチーフに対する愛があるかないかすぐ分かってしまうじゃないですか。

ここしばらくロックテイストが取り入れられることが多いので、流れとしては自然なんだと思います。それに物を作るという立場を考えても、モチーフに対する思い入れをいちいち要求するのは酷過ぎるという事もよーく分かる。これもいろんなカルチャーがミックスされていく過程のひとつ、とも思うし。そもそも自分洋服も好きだし。
でも時々思うのです。今、私がメイデンTシャツを着ても誰も本気でファンだとは思わないんだろうなーと。

等々、OliveとBURRNを一緒に買っていたおばちゃんとしては、いろんな余計なこと考えてしまうのでした。

Edited: 1月 3rd, 2010

セバスチャン・バックとジェレミー・シスト

大好きなドラマ、ギルモア・ガールズのシーズン4を見ていたときの事。
バンドのギタリストが決まらなくてオーディションを繰り返している…というエピソードがありました。
「どこもいいギタリストって不足してんのねー。わかるわー。」
とか共感してたですよ。で、
「腕は確かだが見た目がヘアメタル、しかも年が倍くらい上!!!」
ってギタリストが登場してもめるシーンがあって、相当リアルでおかしかったんですよ。さらに、
「いるよねーこういう人。セバスチャン・バック系だな。」 
とか笑ってみてたらなんと本人だった……orz。ええもちろんSKID LOWの。 IMDbで確認しました。
しかも彼の設定が、
「サンドウィッチ屋を経営して家族を養っているが、音楽を諦めきれずオーディション周りを再開した、QUIET RIOTの前座を勤める直前で解散してしまったバンドの元ギタリスト」
なんですよおおおお!ANVILかっつーの。せつないわー。でも笑ったわー。

で、ジェレミー・シスト
私が彼を知ったのは「シックス・フィート・アンダー」のビリー役でした。「ウェイトレス〜おいしい人生のつくりかた」での暴力亭主役も超似合ってた素敵な役者さんなんですが、実はずーっと前にすでに知っていたんです。このPVで。

Twisted Sister – Were Not Gona Take It

この超有名(?)なPVの中で小芝居を演じているギター少年、彼こそジェレミー・シストなのだった。じゃーん!

この話ずっーーーーと誰かにしたかったんですけど、彼とこのPVを同時に知ってる人にしか分かってもらえないネタなのでなかなか言えずにいました。
誰かと分かち合いたいこの衝撃…。 
80’sハードロック繋がりということでいっぺんに書いてみた。そういやANVILにもTwisted Sisterちょろっと出てきてたなあ。

>> 過去Blogのシックス・フィート・アンダーについての投稿
HOLE IN LOVE  –  葬るという事 

Edited: 12月 28th, 2009

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