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タロット部:節制

14temperance_test

宣言通りなんとか9月中に2枚描けた…。14番目のカード、節制。
バランス、中庸、コントロール、穏やかな変化、そして物質の変化を表すことから錬金術の意味もあります。
ライダーもマルセイユも二つの容器の間を液体が行ったり来たりする様子が描かれていて、コーヒージャンキーのわたしは
「バリスタがカプチーノ作ってる様子」
を描いてみましたよ。丁寧にいれたエスプレッソに注意深くホイップミルクを注ぐのです。
コーヒーはわたしの命の水!右奥のアンティークタイプのマシーンはまさに命の泉なのであーる。
そう考えるとバリスタさんはわたしにとって天使なんだわ…。
普通のドリップコーヒーも丁寧に焙煎して、丁度よく挽いて、タイミングを見ながらお湯を注いで、あらゆる過程をコントロールしてコーヒーという飲み物になる、という行為そのものがこのカードのイメージ。
もともと描かれている液体はワインだったという話もあるので、そんなに離れてはいないんですよね。
バリスタは「いろんな血が混ざっている国籍不明な人」をめざして描いていたらこんな雰囲気になりました。
Tシャツのカセットテープ柄は当初、”mixtape”のイメージでこのカードを描こうとおもっていた名残りです。
描き上がってから、以前しょっちゅう通っていたカフェの店長に似てることを発見。
今はそういう店が近くにないからさびしいなあ。自分にとって行きつけの喫茶店というのは
「自分のバランスを取り戻す場所」
なので非常に重要なのです。

は!話がそれましたが、この穏やかで静かなカードは占星術ではなんと射手座に対応しています。
確かに錬金術的なサインですが、射手座の「人間と馬」の合体というところからも来てるのかな。
射手に月があるわたしが喫茶店好きなのはここにも原因があるのかもしれない…。

segafre

久々にセガフレに行ったのでパチリ。
ここのカプチーノは絶対ハートにしてくれるし、チェーン系では一番おいしいと思うので好きです。

Edited: 9月 28th, 2011

China Glaze: Metro Collectionから2色

気温もぐっと下がり、ダークカラーが映える季節になってまいりましたね。
つーか一気に寒くなりすぎ!もう何を着たらいいのかわからないよー。
今年のAWはチャイナグレーズのメトロコレクションがかなりツボでした。そこからなんとかUrban-NightとWestside Warriorの2本を厳選。

china_glaze_metro

china_urban_n

アーバンナイトはクリーム系ダークパープル。塗った質感はジェリーっぽくもあるような。
画像は2度塗りです。爪が割れて短くしていたので塗ってみました。
血豆系じゃないきれいなダークパープルって結構少ないのでいいと思います!

china_westside_w

ウエストサイド・ウォーリアーはストレートなモスグリーン!ミドラーとしては買わない訳にはいかない!
クリームタイプです。これは完璧なカーキじゃないでしょうか…マジ理想的。
持ってて損はないと思います!

これを書くにあたって気がついたんですけど、チャイナグレーズって一度もここに書いてなかったんですねー。出番が少ないからかしら…と考えて思い出した。個人的にハケが若干塗りづらいんだった。
OPIより細くて、「液の含み方が毎度分からなくなる→ムラになりがち」という展開になることが多いんでした。慣れればなんてことないんだろうなあ。

Edited: 9月 28th, 2011

ツリー・オブ・ライフ

The Tree of Life:2011年 アメリカ
the_tree_of_life_poster

カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品、監督はテレンス・マリック。

この映画を友人に「どうだった?」と聞かれると、
「これを敢えて映画館で観るのはありな気がする」
と答えて困らせています。乱暴に言うと、宇宙規模で語られる家族単位の話。
130分越えで宇宙ドーン!土星バーン!火山ドカーン!という生命の起源映像の合間に時系列バラバラで挿入されるファミリー劇場でした。このポスターやCMを信用して観に来た人はポカーン状態必至。
かといって「最悪!」とも言えない不思議な映画。そして映像がとにかくきれいでちょっと怖いくらいです。
でも階段やドアや古代生物など、ちょくちょくアピールしてくる象徴が個人的にややうっとうしかった。キリスト教文化に馴染みが薄いとピンと来なそうな演出も多いです。
ホームドラマパートは、古いアメリカの価値観で強い父親像を目指してがんばるブラット・ピットが息子達をスパルタで育てているが息子は反発、ジェシカ・チャステイン演じる優しい母との間で思い悩む。そして父自身の挫折がたぶんアメリカの挫折とダブるような見せ方をしています。
ファザコン&長男コンプレックスを抱えた息子が成長するとショーン・ペンになって、高いビルのオフィスで淡々と仕事をしてるシーンはやたら無機質な演出。彼の様子からなんとなく現在の状況を把握するものの、彼もまたイメージ映像の世界へ突入してしまうのでした。
でも日常生活の中や家族の中での男の子の目線など、ふつうに面白い部分も多いんですよ。大袈裟な割にはテーマも普通なんですよね。
が、トータルでみるとかなりどうかしてます。良くも悪くも。
それと「赤毛にはピンクがよく似合う」を再確認。

ちょっと話がずれますが惑星の映像が出て来た時に、
「あれ?こういう宇宙の営みに日常生活の営みを同時に見るのって占星術やってる人には割と当たり前なのでは」
と感じました。惑星の運行っていう超マクロな現象を日常に変換する技術なので。

Edited: 9月 19th, 2011

タロット部:塔

16tower

今度は9月中に2枚描くと宣言してしまった。その1枚目です。16番の塔。
塔のイメージは以前からぼんやりとありました。
丁度描いていた時期が911の少し前からで、10年目の今年はいつもより報道も多かったですね。311からも半年。
311当日はロイヤルホストのパンケーキ祭りに行く予定を延期してたまたま部屋にいて、平積みしていた本とCD、ギター、キーボード、ジャンベもすべて倒れるのを目撃。たいした被害はなかったとはいえ(震度6弱でしたが)その時の状況は良く覚えています。
で、これは規模は小さいけれどパーソナルなタワーがバタバタと倒れた部屋の記憶から出来上がった絵。
本当は車は5台くらい積み重ねたかったし、アイスももっと乗せたかったし、人間も乗っけたかったんだけど、なんせスペースが足りなくて!残念!!!
「ハイスクールヒエラルキーの頂点」と言われるチアリーダーを落っことしたのは、狭い世界での価値観の崩壊というイメージ。たぶん学園映画好きにしか伝わらない象意…でも描きたかったの!
なるべく「自分にリアリティのあるものを積もう」と思って描いたところ、部長笑みさんより
「自分の好きなものが積み重なってそれが全部崩れる様子を描くなんて、泣ける!」
とコメントをいただき、
「そういえばそうだなあ…」
と後から気がつきました。描いてる時ほんと辛かったんですよねえ。いろいろ考えてしまって。
いままでの価値観、環境、全てが一度に失われ、真実を目の当たりにする状況は確かに恐ろしい。
でも真実を知る事で救われる事もあるのです。
いままで機能していたシステムが限界にくる、という意味ではいまの日本だけではなく世界的に同じ状況ですよね。
映画「モールス」も「ツリー・オブ・ライフ」も「アザーガイズ:俺たち踊るハイパー刑事」も、最近観た映画はすべてマッチョだったアメリカを批判する内容でした。
映画でこのカードそのままだなあと思うのはやっぱり「タワーリング・インフェルノ」。かなり好きな映画ですが、311以降の日本と重なりすぎてちょっと今観るのは辛過ぎる…。
それと、塔には調子に乗ってバベられる(from 聖☆おにいさん)、という意味もありますが、避けられない災害などの時もあらわれるようです。

塔は占星術だと火星が対応。バーン!ドカーン!と熱くて突然でテンションが高い感じ。じわじわとたまってきたものが限界に達して爆発する激しさはまさに火星。
出来上がってみると、他のカードに比べてだいぶテンション高いですね。木星対応の運命の輪がゆるっゆるなのが自分でもおかしいwww

Edited: 9月 19th, 2011

タロット部公式サイト

THE EMPRESS

今日はめずらしくタロット部からのお知らせです。
なんと本日より公式サイトがスタートしました〜。部員それぞれの絵がまとめて見られるギャラリー他、ディスカッションのページもあります。
まだ未完成の部分も多いのですが、徐々ににぎやかにしていく予定です。
基本オープンな場所にしていくという方針なので、興味のある方はどうぞー。
画像はうちのEMPRESS。

>> タロット部公式サイト

Edited: 9月 11th, 2011

リングとネックレス

部屋をあちこち整理していた時、以前作っていたアクセサリーパーツの在庫がざくざく出てきました。
何作る気だったんだろう…という謎パーツも多かったんですけど、握力も少し戻った事だし手のリハビリを兼ねていくつか作ってみた。

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ヴィンテージパーツのリングその1

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ヴィンテージパーツのリングその2

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コーヒー豆のチェコビーズをあるだけくっつけたリング

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グラスビーズが重くてテグスがぶっちぎれそうなロングネックレス

もくもくと何も考えずに作業できるので、体調のいい日は精神衛生上いいですねー。
でも完成すると満足しちゃって身につける事がほとんどないのであった。

Edited: 9月 11th, 2011

モールス

Let Me In:2010年 アメリカ
morse_poster

郊外の団地に母親と2人で暮らす12歳のいじめられっこオーウェン。彼は冬のある日、となりの部屋に1人の少女アビーと父親と思われる男性が越してくるのを見る。中庭のジャングルジムでアビーとオーウェンは知り合い、アビーに惹かれていったオーウェンは壁を通してモールス信号で秘密のやりとりをするようになる。
彼らは世界から隔絶された2人だけの絆を強めていくのだが、街では奇妙な猟奇殺人が起きていた。
アビーにクロエ・グレース・モレッツ、オーウェンにコディ・スミット=マクフィー。監督はマット・リーヴス。

オリジナル「ぼくのエリ 200歳の少女」の存在は知ってはいましたが(未見)、ほぼ前情報無しに観に行って
「ひゃああああこれホラーだったの…!?」
とビビる始末。そしてとても悲しいストーリーでした。
吸血鬼ものに普段からあまり魅力を感じないもんで「インタビュー・ウィズ・バンパイア」くらいしかみた事がないんですよね。
そしてこの映画も設定が80年代初期(正確には83年)。TVでレーガン大統領の演説「悪の帝国」が流れ、ドラッグストアの店員はボーイ・ジョージのコスプレ、手にはルービックキューブ。
パンフレットには、映画冒頭で流れるレーガンの「アメリカこそ正義!」な演説に意味があり、今の「どうしてこうなった」的なアメリカを自虐的に描いている、というような事が書かれていました。
先日「アザー・ガイズ〜俺たち踊るハイパー刑事」をみたんですけど、意外な事にこっちもマッチョ批判の話でした。本当にこういう時代なんだなあ…としみじみしてしまいます。

オーウェンが世界にひとりぼっちだと思っても当然だと思えるヘビーないじめと離婚協議中という気を使う家庭環境。そこへひとりぼっち感バリバリのアビーが現れて仲良くなってしまったら…しかも自分を守ってくれたりしたら…。
やっぱり絶望的な今の世界を捨ててバンパイアの彼女を選んでしまう気がする。
アビーもオーウェンを喜ばせる為に食べられないものを食べてみちゃったり、許可がないと入れない部屋にはいってみて死にかけたりと(バンパイアが部屋に入るには許可が必要)、かなり無理してがんばってるのも切ない。
アビーと一緒にいた男性は後半で父親ではないと分かるのだけど、彼はアビーを守るためだけに生きてきて、いつでも自害できる用意をして出かけて行く人生だった。最後は自分自身までも与える彼。それはもしかしたらオーウェンの未来かもしれないんだよね…。

アビーがバンパイアだと知ったオーウェンが父親に電話をして、
「この世に悪は存在するの?」
と泣きながら尋ねるのはキリスト教的だなあと思いました。西洋ではバンパイア=悪なんですよね。
原題の”Let Me In”を考えると重い。
オリジナルや原作も気になっているのですが、個人的に虐待系の描写があるとみれない&読めないので困っています。うーんどうしたものか。
それと、やっぱり”TIME”はいい曲!カルチャー・クラブで一番好きです。

>> モールス Official Site

Edited: 9月 7th, 2011

ZOYA : Miley etc

zoya_ts_orly

ZOYAのMileyをベースにして、先っぽにTOPSHOPのGypsy Night、OrlyのInstant Artistでラインを入れてみました。
Mileyはかなりシアーなクリームタイプのグレイッシュラベンダー。これが実に絶妙な色なのです!
こちらは時々登場していただいてるDesignな、日記。さんのところで知りました。理想的な色過ぎて感動しましたよー。単色でもさりげなくスタイリッシュに映える色なのです。

z_ts_o_bottle

OrlyのInstant Artistは初めて使ったのですがなかなか描きやすいです。自分が細筆に慣れてきたのもあるかな?
バリエーション豊富なので他の色も試してみたいですねー。

Edited: 9月 7th, 2011

タロット部:愚者

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気候はすでに秋めいていますが、まだ暑い!だからまだ夏は終わっていない!
ということで「夏の間に2枚」は間に合ったと言う事にしますよ…。4枚目は愚者。

愚者のモデルになりそうな人物はたくさんいましたが、
「やっぱりジュリエット・ルイスだろ!!!」
となり、「Hot Kiss」PVの衣装クリソツな女愚者が完成してしまった。
趣味で描いてる分には大丈夫ですよね……?
この曲もアルバム「FOUR ON THE FLOOR」も、カラオケで歌うくらい好きなんです。初めてPVを見た時は女IGGYみたいで痺れました。
愚者には占星術だと天王星が割り当てられており、天王星といえばパンクですよ。Riot Girrrrlですよ。
天王星は古いものを壊して新しい価値観を強制的にもたらすトリックスター。トランスジェンダーも表します。
愚者を女性にすることでフェミ&トランスジェンダーの要素も入れたかった。ズバリ、右下の子トラはLe Tigle由来です。(ライダー、マルセイユでは犬か猫)

愚者は魔術師の前の0番目のカードです。まだ何もない状態の0。
今の場所から出て行こうとするけれど、その先はまったく未知の世界。右上のスポットが彼女の行こうとする道なき道を明るく照らします。
リスクを受け入れ新しい世界へ飛出して行くのです。バカとも言う!だがそれがいい!
バカにしか出来ない事もあるのだ!

とか書きながら、自分も一歩踏み出さないといけない時期にきてるんだろうなーと思う。
ぎゃー俺の明日はどっちだ!

Edited: 9月 3rd, 2011

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