タロット部:月
ずっと描いてませんでしたがタロット部でございます。No.18 月。
今年の頭にはとっくにラフが完成していたにもかかわらず、ようやく描き上がりました。実は怖くて手が付けられなかった…。
月は不安や見通しの悪さ、嘘、裏切り、狂気、混乱、潜在意識、インスピレーション等、なかなか物騒な意味を持つカード。
この絵はわたしが病名を告知された直後を再現したものです。
検査結果を聞いた後、近くのスタバにヨロヨロと辿り着き、
「とりあえず落ち着こう、冷静に冷静に…」
と自分にいい聞かせ続けました。
以前その時の状況を
「絶望を湯気と煙りの間から見下ろす為のコーヒーショップ」
という短歌にしたことがあって、どうもあの時の景色や心境が焼き付いてしまってるようです。
外の世界(スクランブルを歩く人々)と自分が切り離されたような孤独感は正直なところ今も続いているのですが、だいぶ冷静になれている気はします。
ライダー版にある月に向かって吠える狼と犬の替わりにiphoneを。混乱した毎日の中で正気を保ち、わたしを現実に引き止めてくれているのは、いつも携帯している音楽なのでした。
月のカードは魚座に対応しているので音楽や液体とも相性がいいし、ザリガニとセイレーンを置き換えやすかったりと、いろいろちょうど良かったのであります。
そういえば本日は魚座でブルームーンですね。
ちょっと今回は辛かったので、次は星のカードを楽しみながら描きたいなー。
Edited: 8月 31st, 2012