グリーン・ホーネット
Green Hornet 2011年:アメリカ
たまたまなんちゃってヒーローものの鑑賞が続きました。
ミシェル・ゴンドリーのアクション映画って不思議ですよね。なんだかんだゴンドリーの映画は”Block Party”以外観ているのであった。よくあるPVでファンに、というやつです。
新聞社の御曹司、ブリット・リード(セス・ローゲン)。父親に構ってもらえなかったトラウマから立派な馬鹿息子に成長した彼は、突然の父の死により会社を引き継ぐことになる。しかし彼と助手のカトー(ジェイ・チョウ)はLAにはびこる悪を退治する為に「グリーン・ホーネット」としての活動を開始するのであった。
キック・アスよりメリハリ無し!アイアンマンよりこじんまり!くだらねええええ!
でも好き。
痩せたとはいえまだコデブ感のあるセス・ローゲンと、美形には見えないのに妙にかっこいいジェイ・チョウが仲良くケンカしたりクリストフ・ヴァルツ演じる敵と戦ったりします、キャメロン・ディアスも出てくるよ、以上!なストーリー。でもたのしかったなー。
セス・ローゲンのおとなげなさとゴンドリーのDIY感がちゃんと合体していて、これぞ男児の夢なのでは?!という映像でした。わたし個人的にツボをちょこちょこ刺激されてしまったです。
まずカトーの登場シーンで彼が作ったオリジナルコーヒーマシーンがでてくるんですけど、もうこの時点で正直うっとりですよ…。うちにもカトーが欲しい!!!
その後も続くBlack Beautyの改造シーンや武器開発シーンにはホントわくわくしてしまう。車に装備されているのがレコードプレーヤーっていうのもゴンドリーっぽいですよねえ。
音楽も良かったです。ちゃんと(ってのもへんだけど)劇中にWhite Stripesがかかったり、アクションシーンでVan Halenの”Feel Your Love Tonight”がかかったり。DLR在籍時のVan Halenが流れる映画を嫌いになんかなれないよ…。そういえばDLR在籍時のVan Halenは「ゾンビランド」でもかかっていた。
やっぱり「David Lee Roth在籍時」っていうのが超超超重要で、それが流れるだけで「公明正大なバカでーす」っていう空気が完成するマジックがあるんです。
「ハードロック・ハイジャック」の中で、行きがかり上ラジオ局をハイジャックすることになってしまったバンドが、敵を見分ける方法として
「Van Halenはデイヴとサミー・ヘイガーどっち派だ?」
「サミーかなー」
「お前警察だな!!!(正解)」
っていう名シーンがあるんですよ。あれは本当に感動したなー。
はっ。だいぶ話がそれちゃいましたが、要は映画でも人柄でも公明正大なバカが好きということです。
突っ込みづらい「繊細なぼく」や「思慮深さを装ったバカ」よりずっといい。
話がずれたついでに、The Bird & The Beeの”Diamond Dave”という曲。アダム・サンドラーのFunny Peopleでも流れるらしいんですが、デイヴにこう感じてる人は世界中にいるんだわーと胸が熱く、ちょっと切なく、そして笑ってしまいました。自分が書いたかと思った。
the bird and the bee – Diamond Dave
書き忘れる所だった、これ字幕3Dで鑑賞しました。でも3Dを効果的に感じたのはエンドロールくらいかなー。エンドロールのデザイン、いいです!
>> 長谷川町蔵の文章『グリーン・ホーネットの楽しみ方』
>> グリーン・ホーネット Official Site
Edited: 1月 29th, 2011