(500)日のサマー

500 days of summer  2009年:アメリカ

summer_tom

グリーティングカードを作る仕事をしているロマンチッカーなトム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)と、恋に冷静なサマー(ズーイー・デシャネル)との500日を巡る物語です。
トムの職場に入社してきたサマーに一目惚れをした彼は、デートを重ね仲良くなって、付き合ってる…ハズだった。サマーはトムを恋人とは思っていなかったのだ。

これホントよく出来てた。恋の幸せとせつなさが交互にやってくるんです。
まず、冒頭からこの恋がハッピーエンドではないことが分かる。ストーリーが500日の間を行ったり来たりしながらエピソードを見せて行くので、トムとサマーの関係の推移がすごく客観的にみれるんですよね。これがもし時系列で話が進んでいたら、ちょっと辛かったと思う。だってこれは失恋するトム目線で進行する話だから。
 後、現実と期待とで画面が左右に分かれて進むシーンもすごくいい! 
そういう演出のせいなのか、単純な「あるある」になることなく全体的にすごく上品だった気がします。

トムを演じてるのがジョセフ・ゴードン=レヴィット。トムが彼でよかったわ…!
シャツ+ネクタイ+カーディガンに斜めがけバッグ、っていういかにも繊細そうなスタイルが実によく似合っていて、そこにあのシャイっぽい笑顔が乗っかるわけですよ!もー肩幅の狭さなんて気にならないくらいかわいかったです。

彼がサマーと一夜を初めてともに過ごした後の朝のシーンはよかったなあ。家を出て自信満々に彼が車の窓を覗くと、そこに映る自分はナード系の憧れハン・ソロ。
そこから幸せのあまりHall & OatsのYou make my dreamsで通勤ミュージカル!(YouTubeに飛びます)
わかる。わかるよトムその気持ちー!

でもね。サマーは最初にちゃんと彼に「真剣な付き合いはできないけどあなたはそれでもいい?」って聞いてるんですよ。恋人はいらないって。
なのに!トムが自分はサマーの特別な存在になった、サマーは運命の人だ、とか思い込んで行く様子がすごく…辛い&痛い。サマーのせいでオレはボロボロだー!とトムは嘆くのだけど、サマーは彼を裏切りもしてないし、嘘もついてないんです。でもトムにはそれが見えない。彼女は最初から最後まで誠実で寛大なのに。
一緒にいてもお互いに見えているものが違いすぎる。そして恋が彼らを引き離す。
トムの切ない気持ちもすごくわかるけど、私はサマーにかなり肩入れしてしまった。

後、結局トムがかわいくていい奴だから面白く観れてる部分あると思う…。最後は立派だったしね。

サマー役のズーイーも、ほんと彼女でよかった!Sugar Townを歌うシーンはもちろん、着ている服もすごくかわいかったです。あんな子にエレベーターで2人っきりのとき「私もスミスが好きなの」って言われるのってナード系男子の夢なんじゃないかしら…って思った。まさに「惚れてまうやろーーーーーー!」な感じかと。
でも私は「僕もアイアンメイデンが好きなんだ」って言われても特に運命は感じないけどね。

いろいろ書き出すとキリがないので簡潔に!と思ったのに長くなってしまった…。
でも音楽もいいんですよ〜。自重して後はリンクしときます。 

>> (500)日のサマー オフィシャルサイト
>> ORIGINAL SOUNDTRACK
>>「ヒース・レジャーの」って入ってるけどジョセフ・ゴードン=レヴィットもメインの超オススメDVD「恋のからさわぎ  10 Things I Hate About You」
>> ズーイー・デシャネルのバンドShe & Him

Posted: 1月 14th, 2010 under 映画&ドラマ.
Tags: , ,

Write a comment