タロット部:塔

16tower

今度は9月中に2枚描くと宣言してしまった。その1枚目です。16番の塔。
塔のイメージは以前からぼんやりとありました。
丁度描いていた時期が911の少し前からで、10年目の今年はいつもより報道も多かったですね。311からも半年。
311当日はロイヤルホストのパンケーキ祭りに行く予定を延期してたまたま部屋にいて、平積みしていた本とCD、ギター、キーボード、ジャンベもすべて倒れるのを目撃。たいした被害はなかったとはいえ(震度6弱でしたが)その時の状況は良く覚えています。
で、これは規模は小さいけれどパーソナルなタワーがバタバタと倒れた部屋の記憶から出来上がった絵。
本当は車は5台くらい積み重ねたかったし、アイスももっと乗せたかったし、人間も乗っけたかったんだけど、なんせスペースが足りなくて!残念!!!
「ハイスクールヒエラルキーの頂点」と言われるチアリーダーを落っことしたのは、狭い世界での価値観の崩壊というイメージ。たぶん学園映画好きにしか伝わらない象意…でも描きたかったの!
なるべく「自分にリアリティのあるものを積もう」と思って描いたところ、部長笑みさんより
「自分の好きなものが積み重なってそれが全部崩れる様子を描くなんて、泣ける!」
とコメントをいただき、
「そういえばそうだなあ…」
と後から気がつきました。描いてる時ほんと辛かったんですよねえ。いろいろ考えてしまって。
いままでの価値観、環境、全てが一度に失われ、真実を目の当たりにする状況は確かに恐ろしい。
でも真実を知る事で救われる事もあるのです。
いままで機能していたシステムが限界にくる、という意味ではいまの日本だけではなく世界的に同じ状況ですよね。
映画「モールス」も「ツリー・オブ・ライフ」も「アザーガイズ:俺たち踊るハイパー刑事」も、最近観た映画はすべてマッチョだったアメリカを批判する内容でした。
映画でこのカードそのままだなあと思うのはやっぱり「タワーリング・インフェルノ」。かなり好きな映画ですが、311以降の日本と重なりすぎてちょっと今観るのは辛過ぎる…。
それと、塔には調子に乗ってバベられる(from 聖☆おにいさん)、という意味もありますが、避けられない災害などの時もあらわれるようです。

塔は占星術だと火星が対応。バーン!ドカーン!と熱くて突然でテンションが高い感じ。じわじわとたまってきたものが限界に達して爆発する激しさはまさに火星。
出来上がってみると、他のカードに比べてだいぶテンション高いですね。木星対応の運命の輪がゆるっゆるなのが自分でもおかしいwww

Posted: 9月 19th, 2011 under daily.
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